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脳卒中に負けない体 [症状]

いつ起こるか分からない脳卒中。しかし、注意していれば早く気づけるほか、普段の訓練によって、脳卒中になったとしても負けない体をつくることも可能です。

進化の過程で取り残された脳

脳卒中の症状や原因、その対策をお伝えする前に、まずは脳がどういう組織なのかをお伝えします。

私たちは毎日いろいろな食事を摂りますが、脳は脂肪やビタミンなどの栄養素を必要とせず、ブドウ糖のみを栄養源とする「偏食家」です。また、体内のほかの組織の血管は編み目状に、なっていて、一箇所が詰まっても壊死しないようになっているのに対し、脳の血管は一本道。

そのため、どこかが詰まってしまうとその近辺の細胞は壊死してしまいます。さらに、脳は太い血管からいきなり細い血管になっているため、血液の圧力がかかりやすく、破れやすいのも特徴です。このように比較的もろいともいえる脳は、進化の過程で取り残されたといわれています。

脳卒中の原因

脳の特性が分かったところで、今度は脳卒中とはどんな症状で、どんな原因で起こるのかを紹介します。脳卒中は脳に突然起こる血管障害の総称で、大きくは「くも膜下出血」「脳出血」「脳梗塞」の3 つに分類されます。

くも膜下出血とはその名の通り、脳の表面にあるくも膜のすぐ下で、血管が破れて出血してしまうこと。この場合はハンマーで殴られたような痛みがあるほか、頭痛や吐き気を伴ったりもします。根本的な原因は分かっていませんが、1つには遺伝が関係している、もう1つには女性に起こりやすいものだといわれています。また後天的な要因としては、喫煙、飲酒、高血圧が挙げられるため、それらに注意すればくも膜下出血を防げる可能性が高まります。

次に脳出血ですが、これは脳の表面に出血するくも膜下出血とは違い、脳の内部で血管が破れて出血するものです。
脳出血になった場合も頭痛がするほか、片麻痺や失語症といった症状が現れます。大きな原因となっているのが高血圧なので、しつかり血圧をコントロールすればある程度予防することが可能です。血圧を下げたいのなら発酵黒豆の効果が絶大です。
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また、ある医師は「私が脳外科になった30年前までは脳出血が多かったものの、今ではいい薬が出てきて減っている」と話します。したがって薬をきちんと服用することでも、脳出血を防ぐことができます。

最後に脳梗塞ですが、この病気は症状の軽い順に「ラクナ梗塞」「アテローム脳梗塞」「心原性脳塞栓症」という3つに分けられます。

ラクナ梗塞は程度が軽いため自覚症状が少ないのですが、病気が進行すると認知症をおこす場合もあります。中程度の病態であるアテローム脳梗塞とともに、その主な原因となっているのが高血圧や糖尿病、喫煙です。

そして最も重症な心原性脳塞栓症ですが、これは心臓にできた血栓が飛んで脳の血管に詰まることによって起こります。

原因は不整脈の1つである「心房細動」と呼ばれるもの。心房細動は年を取るにつれて起こりやすくなるほか、心電図を取っても異常が検出できない場合が多く、まさに突発的に起こるため注意が必要です。自分の体に耳を傾け、「走るような」「魚が跳ねるような」感覚があれば病院を受診しましょう。
脳卒中に負けない体

脳卒中かどうかは次の3 つの症状を確かめることで、ある程度自分で判断することが可能です。「どちらか一方の顔の筋肉が上がらない」「両腕を上げていると片方だけ降りてくる」「言葉がうまくしやべれない」のうち、1 つでも当てはまれば70%の確率で脳卒中だといわれています。

もし血管が詰まる脳梗塞なら、発作が起こってから4時間半以内であれば血栓を溶かす薬による治療が可能なため、症状が現れた際には救急車を呼ぶなどして、直ちに病院へ行くことけ必要です。また、「言葉がしゃべれない」という症状が1分だけ、あるいは30分だけ続くなら一時的であったとしても、できるだけ早く受診するようにします。

そして脳卒中に負けない体をつくるためには「思考」「歩行」「経口」の3 つのトレーニンびが重要です。つまり「考えられれば歩け、歩ければ食べられ、食べられればまた考えられるという好循環が生まれるのです。

タグ:脳卒中
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健康と病気の中間のような段階「フレイル」について [症状]

日本人のおよそ300万人がフレイルという統計もあるほどです。これを放っておけば介護が必要になる可能性が高いので、見逃せない状態です。

フレイル→要介護に

「フレイル」とは、年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態をいいます。「frailty ( フレイルティー)」は弱さ・虚弱という意味の英語で、欧米では既に20年程前から、医療現場で使われている言葉です。健康と病気の中間のような段階で、これを放置すると要介護につながります。高齢者の多くはフレイルティの段階を経て「要介護状態」になるので、早期発見をして対処することが必要です。愛知県のある都市で行われた調査によると、65歳以上で脳卒中などの持病がない人のうち、約1% がフレイルだったそうです。これを全国民に当てはめてみると、およそ300万人がフレイルであるという計算になります。つまり、体力や筋力が低下し、日常の買い物に出かけるのが億劫になったり、人と接する機会が減るなどします。また、食生活がバランスを欠いたものになることで、ますます体が衰え、さらには判断力・認知機能いわゆる頭の働きも低下する、といった悪循環が起きます。これがフレイルです。

予防はしっかりとした栄養と活動

学会のワーキンググループ代表を務めた京都大学の荒井教授が、左表のような予防法を提案しています。つまり予防として大切なのは、しつかりと栄養を摂って、しっかりと活動することです。

フレイル予防法

  • たんばく質、ビタミン、ミネラルを含む食事
  • ストレッチ、ウォーキングなどの運動
  • 身体の活動量や認知機能を定期的にチェックこれは自分ではなかなか難しいですが、医療機関や周囲の人に協力してもらうなどして気がつきたいですね。
  • 高齢者の体力が急に落ちるきっかけとしては肺炎などがあるので、予防のためにインフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種を受けることも大切です。
  • 手術の後は、栄養やリハビリなどの適切なケアを
  • 薬の種類が多い人は主治医と相 談
以前から日本人の、特に高齢者の食事はたんばく質が不足気味だと指摘されています。たんばく質は筋肉のもとになる栄養素ですから、不足するとフレイルにつながります。たんばく質は、牛乳や卵などで摂るとよいでしょう。魚や肉、納豆などもたんばく質が豊富です。1 日の食事のメニューで、合計60 グラムぐらいのたんばく質が摂れるようにするとよいでしょう。フレイルになっていない人の予防なら散歩だけでも十分ですが、既にフレイルになっていたり、体が弱ってきたりした人には、散歩のような有酸素運動だけでは不十分です。既に衰えた骨や筋肉を取り戻すには、適度な「筋トレ」も必要です。例えば手軽にできる筋トレとして、ハーフスクワットがおすすめです。しっかりと固定された机などに掴まって、腰を半分だけ下ろす( ハーフスクワット)を何回か繰り返します。フレイルにならないよう若い頃からしっかりと『貯筋″』をして、ぜひ、今からでも食事や運動に気をつけていただきたいものです。
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高齢者の冬期間のかゆみ [症状]

冬になると、「肌がカサカサしてかゆい」「布団に入ると、体がかゆくなって眠れない」など増加します。

一般に、加齢とともにその傾向が強くなります。空気が乾燥して、肌の潤いが奪われやすいこの季節、保湿剤を上手に利用し、日常生活でも肌を守るための工夫を実行して、かゆみを防ぎましょう。日常生活の習慣で改善できる点も多いのが特徴でもあります。

健康な皮膚の表面は「皮脂膜」という「天然のクリーム」で覆われていて、水分の蒸発や異物の侵入を防いでいます。また、皮膚の内部には、水分をため込む働きをもつ「角質細胞間脂質」や「天然保湿因子」などがあり、水分を保持しています。このような保湿機能によって、健康な皮膚はしつとりと潤いが保たれています。

ところが、加齢とともに、皮膚の新陳代謝が低下し、角質細胞間脂質や天然保湿因せん子などが少なくなります。また、皮脂腺や汗腺の機能も低下して、皮脂膜のもととなる皮脂や汗の分泌が減少してしまいます。そのため中高年になると、皮膚が乾燥しやすくなるのです。特に冬は、空気が乾燥するうえ、暖房などによってさらに皮膚の乾燥が進みます。また、気温が下がると新陳代謝が低下して、皮脂腺や汗腺の働きが悪くなります。角質細胞間脂質や天然保湿因子も、暖かい季節に比べると減少して、皮膚の乾燥はさらに助長されます。

乾燥してかゆみが起こりやすいのは、主に腕の上部から肩にかけて、すね、太もも、脇腹、腰などですが、人によってさまざまな部位にかゆみを感じます。

では、皮膚が乾燥すると、なぜかゆくなるのでしょうか。乾燥した皮膚は、「皮膚の最も外側にあるすきま角層の細胞が乱れて隙間ができる」「かゆみを生じさせる神経 の先端が皮膚の表面近くまで伸びてくる」ことにより、外部からの刺激を受けやすい状態です。すると、衣服がほんの少しすれるなど、わずかな刺激を受けただけでも、その刺激が脳に伝達され、かゆみを感じます。

刺激を受けた肌は、末端から「サブスタンスP」という物質を放出します。この物質は皮膚内の肥満細胞を刺激し、「ヒスタミン」が放出されます。ヒスタミンは、C線維を刺激してかゆみを生じさせます。また、かゆい部分をかいたりすると、それが新たな刺激となり、さらにかゆみが悪化します。皮膚の乾燥を改善しないかぎり、かゆみが生じやすい状態は変わりません

皮膚の乾燥を防ぐには、保湿剤を使って皮膚の表面に人工的な膜をつくり、低下した皮脂膜の作用を補います。多様なタイプのものが市販されていますので、使ってみて自分に合うものを選ぶとよいでしょう。

日常生活では、入浴方法や温度・湿度の管理、衣服や食生活などに注意し、皮膚の乾燥を防ぎましょう。市販の保湿剤を使用したり、日常生活を注意することでかゆみが抑えられれば、それでよいでしょう。

しかし、保湿剤を使ってもなかなか改善しなかったり、悪化するような場合には、皮膚科の専門医を受診ししってください。炎症が起きる「皮脂欠乏性湿疹」、丸い形の湿疹ができる「貨幣状湿疹」、全身に湿疹が広がる「自家感作性湿疹」などでは、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬による治療が必要な場合もあります。また、糖尿病、肝臓病などの病気が原因で皮膚のかゆみが起こることもあるので、長引く場合にかゆみの原因を調べることが大切です。

日常での注意点で重要なのは「入浴」です。熱い湯に長くつかると、皮脂膜や角質細胞間脂質が溶け出してしまうので避けます。皮膚の乾燥を防ぐためには、ぬるめの湯にし、湯につかる時間も長すぎないようにする。湯の温度は38 ~40度にする。

体を洗うときに石けんを使いすぎると、皮膚を守る皮脂膜などがはがれてしまうので、ほどほどに。全身を石けんで洗うのは、冬なら週に1~2 回を目安に。毎日洗うのは、顔、首、陰部、手足など、汚れやすい部分のみにとどめる。

石けんを使うときは、よく泡立てて、手のひらで優しく洗うとよい。タオルなどで強くこすらないようにする。石けん、シャンプーを使ったら、すすぎ残しがないように念入りによくすすぐ。

入浴後は、バスタオルで押さえるようにしてそっとふき、すぐに保湿剤を塗る。

次に日常生活の注意点です。

エアコン、こたつ、電気カーペットなどによる暖房のしすぎは、皮膚を乾燥させやすい。長時間にわたって暖房をつけたままにしない、設定温度を高くしすぎない、ときどき空気の入れ替えをするなど、使い方に注意する。

電気毛布はスイッチを入れたままにせず、寝具を暖めたら、止めるか、低い温度に設定し直す。

部屋の湿度を下げすぎないようにする。湿度は50 ~ 60 % くらいを目安にする。湿度を上げるには、加湿器を使う、ぬれたタオルを室内に干す、湯を入れた洗面器を部屋に置くなどの方法がある。

皮膚に直接触れる下着類は、刺激の少ないなめらかな素材(木綿や縞など)のものを選ぶ。けばだった繊維やレース、ゴワゴワ、チクチクする素材は皮膚を刺準するので、肌に直接触れないように注意する。体にぴったりした衣服や、下着や靴下でゴムがきついものも、皮膚への刺激になりやすいので、避ける。

次に食事です。
体が温まり血行がよくなると、かゆみが強くなるので、血液循環をよくするお酒や辛い食べ物はとりすぎないようにする。
かゆみを引き起こすヒスタミンやヒスタミンに似た物質を含む食べ物、ヒスタミンを放出させる作用のある食べ物はとりすぎないようにする。

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