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健康と病気の中間のような段階「フレイル」について [症状]

日本人のおよそ300万人がフレイルという統計もあるほどです。これを放っておけば介護が必要になる可能性が高いので、見逃せない状態です。

フレイル→要介護に

「フレイル」とは、年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態をいいます。「frailty ( フレイルティー)」は弱さ・虚弱という意味の英語で、欧米では既に20年程前から、医療現場で使われている言葉です。健康と病気の中間のような段階で、これを放置すると要介護につながります。高齢者の多くはフレイルティの段階を経て「要介護状態」になるので、早期発見をして対処することが必要です。愛知県のある都市で行われた調査によると、65歳以上で脳卒中などの持病がない人のうち、約1% がフレイルだったそうです。これを全国民に当てはめてみると、およそ300万人がフレイルであるという計算になります。つまり、体力や筋力が低下し、日常の買い物に出かけるのが億劫になったり、人と接する機会が減るなどします。また、食生活がバランスを欠いたものになることで、ますます体が衰え、さらには判断力・認知機能いわゆる頭の働きも低下する、といった悪循環が起きます。これがフレイルです。

予防はしっかりとした栄養と活動

学会のワーキンググループ代表を務めた京都大学の荒井教授が、左表のような予防法を提案しています。つまり予防として大切なのは、しつかりと栄養を摂って、しっかりと活動することです。

フレイル予防法

  • たんばく質、ビタミン、ミネラルを含む食事
  • ストレッチ、ウォーキングなどの運動
  • 身体の活動量や認知機能を定期的にチェックこれは自分ではなかなか難しいですが、医療機関や周囲の人に協力してもらうなどして気がつきたいですね。
  • 高齢者の体力が急に落ちるきっかけとしては肺炎などがあるので、予防のためにインフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種を受けることも大切です。
  • 手術の後は、栄養やリハビリなどの適切なケアを
  • 薬の種類が多い人は主治医と相 談
以前から日本人の、特に高齢者の食事はたんばく質が不足気味だと指摘されています。たんばく質は筋肉のもとになる栄養素ですから、不足するとフレイルにつながります。たんばく質は、牛乳や卵などで摂るとよいでしょう。魚や肉、納豆などもたんばく質が豊富です。1 日の食事のメニューで、合計60 グラムぐらいのたんばく質が摂れるようにするとよいでしょう。フレイルになっていない人の予防なら散歩だけでも十分ですが、既にフレイルになっていたり、体が弱ってきたりした人には、散歩のような有酸素運動だけでは不十分です。既に衰えた骨や筋肉を取り戻すには、適度な「筋トレ」も必要です。例えば手軽にできる筋トレとして、ハーフスクワットがおすすめです。しっかりと固定された机などに掴まって、腰を半分だけ下ろす( ハーフスクワット)を何回か繰り返します。フレイルにならないよう若い頃からしっかりと『貯筋″』をして、ぜひ、今からでも食事や運動に気をつけていただきたいものです。
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