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自分らしさのまま認知症と向き合う [病気]

うつ病とわからないケースについて紹介しましたが、実はここ最近の日本は4人に1人が認知症の時代です。

9年後の2025年には700万人を超えるという発表もありました。日本はいまや65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍となる、超高齢社会を迎えています。

認知症と聞くと、「自分も発症したらどうしよう… … 」という不安が、まずはつきまとうかもしれませんが、しかし、長生きをすればするほど、人間誰しもが進む道、と考えてみるとどうでしょうか。

他人事ではなく、いざという時のために知識をもっておこうと思えるのではないでしょうか。残念ながら、「こうすれば絶対に認知症が防げる」という確実な方法は、いまだ発見されていません。しかし、生活習慣の改善が認知症予防になることはよく知られており、皆さんも何かしら目にしたり、実行されたりしているのではないでしょうか。

「老いは誰しもが通る道」を基盤に、認知症を発症した場合、どのような対応が望ましいのか? については、若い子供や孫、ひ孫の代がきちんと頭に入れておかなければいけません。

認知症とは、認知機能が低下する状態のことをいい、いくつかの病気をまとめて認知症とよびます。認知症は一般的に治らない病気といわれていますが、およそ10% は治る認知症です。認知症になると、どのような症状がでるのでしょうか。簡単にまとめると次のようなものです。

記憶障害を中心とした「中核症状」

脳の神経細胞の傷害によって起こる症状で、直前の記憶を忘れたりする「記憶障害」が代表的です。ほかに、筋道を立てた思考ができなくなり、判断力の低下、時間や場所や名前がわからなくなる「見当識障害」などがあります。

本人の性格や環境の変化が加わって起こる「周辺症状」

認知症になると中核症状以外に、妄想や幻覚を見る、暴力をふるう、俳梱といった「精神症状」が現れることがあります。同時に、うつや不安感、無気力といった「感情障害」が起こるケースもあります。周辺症状は、その人の性格や生活環境、人間関係などが影響し合って起こるもので、症状は人それぞれ異なります。また、接する人や日時によって大きく変わることもあります。

生活リズムが症状に影響する

認知症の方がその人らしくあるためには、周囲の助力やケアが重要です。
まずは、食事→排泄→活動→清潔→睡眠・休養→食事という生活リズムを上手く作ることが大事になってきます。
たとえば後期高齢者(75歳以上) になると、腎機能の低下により安定剤などの薬が体内から抜けきれず、蓄積されていくことがあります。
生活リズムが崩れると、この蓄積された薬の影響で脳のスイッチが常に入った状態になり、「夜間せん妄」などの症状が現れることがあります。ですから、認知症の人の生活リズムをどうやって上手く作れるか? ということが、とても重要になってきます。

あたり前の生活リズムですが、ひとつでも崩れてしまうと、症状が悪化することがあります。また、ご家族や医師とのやりとり、施設内での多職種連携も大切にしています。

在宅介護は、1人だけで続けられるようなことばかりではないと思います。抱え込まずに時には肩の力を抜いて、誰かを頼ってみてはいかがでしょうか。

よいアドバイスをもらったり息抜きをしたりして、自分のパートナーや両親や祖父母などケアを必要とされている方への愛情を再確認することで、より良いケアが続けられるのではないかと思います。

認知症の人は、「自分が何を欲しているのか」「落ち着かない理由は何なのか」などが、ご本人でさえもわかりません。そんなとき介助する人が、せかさず、怒らず、いま何を欲しているのかを見抜くことができれば、それが相手にも伝わって、認知症の人も穏やかに安心して過ごすことができるのではないでしょうか。

「その人がその人らしい終末期を、どうやったら過ごすことができるのか? 」それを考えていくことを周囲の人にも一緒に考えてほしいと思います。

認知症予防についてはこちら。
タグ:認知症
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